二葉亭四迷の明治四十一年 関川夏央 文藝春秋 平成8年11月30日 第1刷 |
タイトルにある明治四十一年は、二葉亭四迷がロシアに渡った年。第一章は上野精養軒で開かれた壮行会の場面から始まります。
二章以下は著者得意の立体的な構成。明治四十一年に至るまでの二葉亭四迷を語りながら、同時に二葉亭を取り巻く多彩な人物を一人ずつ描くことで、時代を 描写しながら次第に二葉亭の置かれた時代へと迫っていきます。具体的な人物として、内田魯庵、尾崎紅葉、樋口一葉、国木田独歩、田山花袋、夏目漱石、石川 啄木らが描かれています。
思ったよりも読み終わるまでに時間がかかりました。
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