お言葉ですが... 第11巻 高島俊男 有限会社 連合出版 2006年11月23日 第1刷 |
もともと話題の「お言葉ですが...」。その中でも特に「11巻」は、掲載されていた週間文春からなぜ打ち切られたのか、その理由もいろいろ取りざたされていた話題の書。
後半に取り上げられていた、「予」「預」「豫」の違いに引き寄せられました。著者お得意の中国で、それらの字がどう扱われていたか、聖書が我が国で翻訳 された歴史、はては銀行でのつかわれ方「預金」に至るまで、一気に読みました。広辞苑の版による変遷を踏まえ、批判をしていきます。この部分、再読しまし た。
冒頭、著者が尊敬なさっているという新井白石に関する部分も、面白く読ませていただきました。
週刊文春紙上での連載も10年を越え、面白さの打率が低迷云々の声も聞きましたが、連載終了後、Web上で「新・お言葉ですが...」が始まっています。
読後、山本夏彦氏を思い浮かべました。
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