図説 江戸文字入門/ふくろうの本 橘右橘 河出書房新社 2007年2月18日初版印刷 2007年2月28日初版発行 |
江戸文字についての解説書(入門書)として、本道をいっています。コンパクトながらも、充実した内容で広範囲に網羅されていました。カラー写真も豊富。お買い得です。
目次
はじめに
第一章 江戸文字とは何か
狭義と広義/江戸文字の源流「御家流」/松花堂昭乗
第二章 江戸文字さまざま
勘亭流
江戸歌舞伎の発展/歌舞伎絵看板鳥居派/勘亭流のはじまり/"奥向き"の字/絵図書の融合/通人・石井三禮/新井三禮代々/活用派の流れ
寄席文字
ビラ字の誕生/ビラ清とビラ辰/橘右近の登場/ビラ字から寄席文字へ
相撲文字
江戸相撲の復活/番付と相撲字/根岸治右衛門/行司の活躍/相撲字の現在
第三章 江戸文字と千社札
千社札とは何か/札三種/観音信仰との関わり/趣味人・天愚孔平/江戸の千社参り/交換会の発展/「連」の誕生/庶民の底力/田キサの活躍/千社札の衰退/明治大正の粋人たち/昭和の千社札
第四章 江戸文字を書く
勘亭流/寄席文字/相撲字/江戸文字
江戸文字用語集
あとがき
主な参考文献/資料提供・協力者一覧
コラム
家元制度/貼り札七つ道具/千社札のサイズ/印/関西の納札
実に充実した内容です。千社札の交換会が、江戸時代から現在も続いているというのには参りました。
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