[NO.343] 古本デッサン帳

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古本デッサン帳
林哲夫 著
青弓社 刊
2001年7月13日 第1版第1刷

 偶然手にした本でした。当たりです。これまで書評等でも、この本について目にしたことがありませんでした。
 巻末の説明によれば、著者は 1955年生まれ、武蔵美卒、画家。画業のかたわら本好きの作る同人雑誌『ARE』『sumus』を編集する とあります。
 主に本のソウテイについて述べられています。
 青山二郎の装幀について、まとまった興味深い文章が読めました。((3)眼の彼岸──青山二郎の装幀本周辺(4)黄金衝動と『テスト氏』)
((5)ソウテイにどういう漢字を当てるか)も、自分自身、「装丁・装幀・装釘」等、迷っていただけに、成る程と思いました。OCRをかけると誤変換が多いのです。

 巻末の「甲鳥書林」に関する考察が、特に力が入っています。「試作」として「甲鳥書林関連出版目録」なる、詳細な(26ページにもなります)研究が掲載されています。

出版社サイトに本書の紹介ページがありました。リンク、こちら