[NO.325] [江戸-東京]河岸綺譚/INAX ALBUM16

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[江戸-東京]河岸綺譚/INAX ALBUM16
榧野八束(かやのやつか)
INAX出版
1993年7月20日 第1冊発行

 「INAX ALBUM」というシリーズは、興味深い企画が多いです。著者は昭和30年代から40年頃にかけて兜町と亀島にある会社勤務を経験したのだそうです。
 現在は姿を消してしまった堀川について、江戸切り絵図を用いて説明していますが、著者の作成した地図が秀逸でした。

第1章 東京を流れる川の上げ潮と下げ潮
第2章 亀島通りを歩いて江戸の河岸を思う
第3章 霊岸島・亀島通りは「港町」
第4章 開化のフロント霊岸島
第5章 河岸の衰退―水運から陸運へ
第6章 日本橋川で筏流しを見る
第7章 御茶ノ水駅から「船乗込み」を見る
第8章 「河明り」が照らす水の無限作用

運河が縦横に張りめぐらされた江戸の街。河岸は交通・商業の要所であると同時に、猥雑さとロマンに溢れた盛り場でもあり、人々の暮らしに陰影を刻み、都市の精神風土を培っていた。江戸と東京を自在に往復しながら綴られる、都市-建築-文化の豊かなつながり。

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