コンピュータの名著・古典100冊/若きエンジニア必読のブックガイド 編・著 石田晴久 インプレス 2003年11月1日 初版第1刷発行 |
インプレス社のサイトに詳細な目次がアップされています。
委員長のことば 石田晴久
(以下抜粋)
1 歴史物を含む読み物が約1/3を占める
2 翻訳書が80%を占める。日本人の原著はわずか20%しかない
3 本格的な技術書には分厚い本が多い
4 第一著書として2冊以上の本が入った著者が6人いる
5 出版社では、アスキーが22冊と断然多い
一〇〇冊のうち、アスキーが22冊、共立出版とピアソン・エデュケーションが各8冊、岩波書店が6冊、オライリー・ジャパンとサイエンス社が各5冊、と なった。アスキーのものが多いのは、当初コンピュータ専門の出版社がアスキーしかなかったことと、とくに翻訳ものについては、アスキー創業者の西和彦氏が マイクロソフト社の副社長だったこともあって、アメリカによく出張し、そのたびに良書を持ち帰って翻訳させたという事情もあったという。つまり西さんに先 見の明があったということである。
6 古典には版元品切れのものもある
今更ながらではありますが、石田氏のことばにあるように、西和彦氏という存在は大きかったのですね。
巻末にはもちろん、「索引」「訳者・監修者名索引」と同時に「紹介書籍の入手方法」なる記事まで掲載されています。
p74「COLUMN:ジョーク+ユーモア=プログラム 遠藤 諭」を読んでいて、笑ってしまいました。
つ い先日まで、コンピュータとジョークとかユーモアは深い関係にあった。米国のソフトの主要な売上げを占める製品のほとんどに「イースターエッグ」(びっく りプログラム)が組み込まれていたのを見てほしい。すぐれた半導体チップには「クリーチャー」(マスク上のいたずら描き)が、しばしば刻まれている。
ジョークはユーモアとコンピュータは、関係なくなったなどというのではないと思う。いまは、人間の層状力の方が、ほんのちょっと"コンピュータに押され気味"なだけなのだ。
日々変化し続けているPCとはいえ、「イースターエッグ」など忘れていました。
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