英国ミステリ道中ひざくりげ 著者 若竹七海・小山正 光文社 2002年7月25日 初版第1刷発行 |
中身が詰まっていて、ミステリーファンにはたまらない本です。著者ご夫婦が英国旅行をしたまとめ本。お二人ともミステリー研究会に学生時代は所属していたというくらいですから、マニアックなまとめ方をされています。
情報量が半端でありません。写真も充実。巻末には索引が2種類。一つは作品タイトル。もう一つは作家・詩人・編者の索引。
p174 (ヘイ・オン・ワイ)
もちろん相棒にとってはヘイが夢の村だったのは確かだ。夕暮れて食事もすませ、ホテルに戻ってくつろいでいた相棒は、ベッドの中で腕時計を見るなりがばと身を起こし、
「閉店までまだ三十分もあるじゃないか! 僕、もう一度〈リチャード・ブース書店〉に行ってくる」
いそいそとジーンズに脚をつっこみ、でかけたくらいなのだから。
ちなみに、結局ヘイの郵便局からは、大中二箱の小包を本で満杯にして送り出した。
気持ちはよく分かります。J・JおじさんがNYに出かけたとき、日本に送りつけた段ボールの量から比べれば、まだまだ少ないものです。しかし、置き場所の確保がどうなんでしょう。
「TV版ポアロのマンション」というキャプションがついた写真が掲載されています。例の「ホワイトヘイブン・マンション」、ポワロの住居です。ロケに使われたのは1936年にできたローリン・コートと呼ばれる建物だそうです。新婚旅行で立ち寄ったのだとか。うらやましい限り。「ドラマの舞台」として紹介するサイトがありました。リンク、こちら
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