足利&古河で古書店巡り

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今回の購入
■作品 狂酔(印譜) データ無し
■習作 無岳(印譜) 謙(?)慎展出品作 他データ無し
阿房列車
内田百けん(門+月)
三笠書房
1952年6月30日第1刷発行
1952年9月20日第8刷発行
※明治時代に刊行された鉄道唱歌集を巻末に載せてあります
オヨヨ島の冒険
小林信彦
角川文庫3325
昭和49年9月30日 初版発行
昭和58年8月30日 19版発行
■じみへん 5 /スピリッツじみコミック
中崎タツヤ
小学館
1997年8月20日初版第1刷発行

 所用で出かけたついでに、栃木県足利市の古書店を回ってきました。事前にネットの「日本の古本屋」サイトで検索したところ3軒出てきました。その中「中西尚古堂」は夏に訪れていましたので、残りの2軒へ。ところがその2軒とも空振りに終わってしまいました。「吉沢 足利支店」は別のお店(衣類関係)に様変わりしています。さらに「たくみ書房」は、行ってみると、どうみても普通の民家。通販専門なのでしょうか。やはり ネットで調べてから現地に行ってみると、看板一つでておらず分からなかった例が、以前にも別の地域でありました。
 次は茨城県古河市「たわしや古本店」へ。こちらは無事に見つけられました。売場面積は中々広い方です。本棚の半分くらいが漫画類(マニアックな内容もあ りました)。書籍類は大半が昭和40年代以降で未整理。なのですが、いわゆる「白っぽい本」が雑然と並んでいる間に無造作に国木田独歩の明治40年代刊行 本が挟まれていたりします。山積みも多く、崩さぬようにしながら調べるのが楽しいひとときでした。
 「篆刻博物館」のある古河ということで、2冊ばかり、その手のものを購入しました。
 今回、買いませんでしたが、気になった本があります。もともと白かった布表紙の背がひどく焼けている吉本隆明「言語にとって美とは何か(1)」初版で す。値段300円。書き込みがあったのですが、その内容が不思議なのです。おそらくデスクペン(もしかすると付けペン?)で書かれた赤インクの文字が非常 に几帳面で、しかも内容が「校正」なんです。どう考えても初版を「校正」したときの書き込みとしか、考えられません。意外なほど、ミスが多いのです。初版 だったからでしょうか。不思議です。どうしてそれが、ここにあるのか? 考えるだけでも楽しくなってしまいました。
 他にも、大正時代に国内で出版されたグラフ雑誌を合本したものや、浅草の小学校が震災後に建て替えられたときに出版された記念のアルバムなど、興味が尽きない古書がたくさんありました。値段も安いと思います。


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