文庫解説ワンダーランド/岩波新書1641 斎藤美奈子 岩波書店 2017年1月20日 第1刷発行 |
久々の斎藤美奈子本。文庫後ろについている解説をネタに繰り広げる内容。初出は岩波『図書』(2014年9月~2016年8月)。大幅な加筆と編集しなおしをしたという。
目次を打ち込んでおこうか、いや、岩波サイトにあるだろう(なかった)。で、検索すると、しっかり入力された個人ブログを発見。ありがたや。出版から半年以上経過しているものね。
おやっとおもったところを幾つかあげようとすると、きりがない。
鴎外に対して漱石は木曜会でグループを作った。それが作品にも影響し、『伊豆の踊子』にも類似しているのだという。きりもなや。
面白かったのは「Ⅲ なんとなく、知識人」。
久々に目にした庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』。吉野源三郎『君たちはどう生きるか』、柴田翔『されど われらが日々──』。こう並べてみると、感慨深い。で、田中康夫『なんとなく、クリスタル』。島田雅彦『優しいサヨクのための嬉遊曲』。
小林秀雄のことをコバヒデ呼ばわり。豊崎由美かと思ってしまった。
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