松岡正剛の書棚/松丸本舗の挑戦 松岡正剛 中央公論社 2010年7月1日 初版発行 |
すっかり既読とばかり思っていたところ、読んでなかった。勘違い。
さすが、松岡正剛氏。出版社サイトに詳細な紹介あり。リンクはこちら。
松丸本舗なる企画ものから生まれたムック。松丸本舗の紹介リンクもあり。こちら。
20年くらい前に流行った形式での本の紹介だった。この手のブックガイド、目にしなくなって久しい。編集者の側から想定される読者像は年配者なのだろうか。
松岡氏のサイト「千夜千冊」には以前から抗しきれない魅力があるのだが、どうもジャーナリスティックな文章に惑わされてしまうきらいがあった。その一つの例として挙げるとすれば、理系の本をいかにもスマートな手際の良さで紹介するところだろう。本書ではライプニッツ(P22)であり、ブライアン・グリーン(p23)を取り上げているところなど。ブライアン・グリーンでは、『エレガントな宇宙』『宇宙を織りなすもの』の2冊を挙げ、こう紹介している。
p23
「超ひも理論」から派生した「M理論」という、数学的にも宇宙論的にも最前線の仮説を丁寧に解説してくれているから心配はない。
心配はないといわれても、文系にとってはなんともはや。いっそのこと、立花隆氏あたりと対談してくれると有り難い。
本書で対談相手に選ばれたのは佐藤優氏。相変わらず、面白い。
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