村上春樹全作品1979~1989(2)/羊をめぐる冒険 村上春樹 講談社 1990年7月20日 第1刷発行 1998年2月9日 第2刷発行 |
(1)初出の雑誌『群像』を壊して自分で手製製本したもの(2)単行本(3)文庫、(4)そして今回の全作品、とこれで少なくとも4回は読んだことに。
本書折り込みに作者も書いていたように、今から読み返すと確かに書き込みが薄いと思われるところが感じられます。特に前半の描写と比べ、後半部分のはしょったところ。
しかし、逆にこれでよかったかも。少なくとも飽きずに最後まで引っ張ってもらえるから。頭の中で、省略された部分を自分で補って読むこともできるし。それだけに、初めての読者には不親切なのかも。
北海道まで同行するパートナーは実はスパイだったのではないか、というのが今回の感想。鼠が乗り移っていたという羊男が追い返したというところが、若干矛盾しているともいえますが。
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