秋葉原→神保町→九段下→早稲田→高田馬場

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カメラのキタムラ・秋葉原中古買取センター
PENTAX *ist DSレンズキット(smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6AL)

2007/2/10(土)

 このところ毎日暖かく春のようです。曇り空でしたが出かけてきました。コートが要らない陽気です。

 振り出しは秋葉原。中古のデジカメ一眼レフを探してネット検索をしていたところ、カメラのキタムラ・秋葉原中古買取センターでPENTAX *ist DSレンズキット(smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6AL)が見つかったので、行ってみました。場所は駅前にできた巨大なヨドバシカメラと道を挟んだ隣のビル4階。目ざすカメラはウィンドー内ですぐに見つかりました。レンズキット付きの中では、最も廉価です。結局、その場では買わず。夕方、舞い戻ってきて購入しました。

 せっかく久しぶりに秋葉へ来たのだからと、中央通りを横切って、いつもの回遊コースへと向かったものの、途中でぐっと堪えました。時間短縮です。何軒か 見ただけで総武線のガード下をくぐって、いつもの休憩所へ。対話のある自動販売機店「木倉食品」。雪駄履きでいつも元気な職人刈りのご主人は見かけません でした。

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 万世橋を渡ります。昭和5年 にできたという文字が読めました。移転のため閉鎖されてしまった交通博物館が解体中。煉瓦が目を引きます。交通博物館の旧玄関の向かいに看板建築を見つけ ました。シャッターが降りていて、既にお店はやっていない模様。こうした銅板葺きは靖国通りにたくさんあったのが、今日確認すると見事に消えていました。 建築探偵団の予言通り。
 中央線ガードをくぐってから線路沿いに御茶ノ水方面へ。とにかく暖かいので散歩が楽です。淡路坂を登っていて、途中で汗ばんできました。

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 聖橋を見ながら信号待ち。夏目漱石で有名な井上眼科病院とニコライ堂が並んで見えます。

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 御茶ノ水駅前で丸善へ。本 と文房具を見てから茗渓通りを進むと、その昔「名曲喫茶ウィーン」のあった場所で、呼び込みの声を張り上げている店員さんがいました。ちょうどお昼時。ずいぶ ん前から食事どころになっていました。明大通りを駿河台下へ。そのまま靖国通りを渡って「三茶書房」へ。続いて「三省堂書店」。ここは一度、上階へ上って からぶらぶらと階を下ってくるコース。三省堂の裏口からすずらん通りへ出て、「冨山房」の脇から裏道へ入ります。ここで前回は撮れなかった「ミロンガ」の 写真撮影。こういう細い路地は、人通りが途絶えたところを見計らわないと撮りにくいものです。このミロンガへは入ったことがありません。

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 前回は向かいの「ラドリオ」へ入ったのでしたが、今日はここも「さぼうる」も素通り。「小宮山書店」では、上階から順繰りに降りながら目を通します。三島由紀夫の企画をやってい ました。続いて「一誠堂」の文字盤を撮影。昔はもっと古色蒼然としていたような記憶がありました。天下の一誠堂だぞ、というような威厳が。「八木書店」を 逃しました。

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 専大前交差点のお店で昼食。九段下ビルは今日も外壁を網状のシートで覆われていました。そういえば、九官鳥がいたという歯科医院を見ませんでした。
 日本橋川に架かる橋は「俎橋」というのですね。今日、しみじみと眺めました。暗渠です。
 ここで、地下鉄九段下駅から東西線で早稲田へ。地上に出ると、早稲田通りを馬場方面へぶらぶら。古書店は昔風の店が多いです。いわゆる古書全般といった 内容。しかし、中にはポイントを絞って特色を出しているお店もありました。世代交代をして、有名になったところもあります。
 早稲田古書店街地図帖「古本共和国」というパンフを置いてある店があったのでいただきました。

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 昨夕電話をした「五十嵐書店」へ。実は、1/28(日)川上澄生美術館へ行ったおり、 買ってきた目録にある萩原朔太郎「猫町」の表紙を見ているうちに、本物が欲しくなってしまいました。調べてみると値段は10万円近くします。ところが復刻 版(翻刻版)が出ていたのです。翻刻版であっても、昭和43年の1000部限定だそうです。ネットで探すと、「日本の古書店」で「五十嵐書店」に在庫があ りました。昨日の夕方、電話で確認すると店頭にあるとのことです。かくして、本日は久しぶりの早稲田通りの古書店街を歩くことになったのでした。

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 「五十嵐書店」はコンクリート打ちっ放しの瀟洒なお店でした。昨日電話をした旨、声を掛けますと、きちんと奥に取り置きしてありました。その場で確認させていただき、購入しました。
 ところで、パラパラと猫町をめくっているときに、ありゃ? と、一瞬わが目を疑うことがありました。内扉のページに文字が無いのです。川上澄生美術館で 購入してきた目録に掲載されていた、猫町の内扉にはタイトル「猫町」と「萩原朔太郎著」の文字が入っていたのですが、この本には入っていません。下記p46が目録掲載のものです。文字があります。この違いはなんでしょうか?

 早稲田通りを歩いていて、昔風の甘味処を見つけました。ウィンドーにずらりとかき氷のサンプルが並んでいました。その近所には壺やき芋屋さん。

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 しばらく進むと、ありました。名曲喫茶「らんぷ」の跡。ネットで紹介されていたとおり、なるほど朽ちかけています。なんともはや。

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 名画座「早稲田松竹」は、健在でした。ずいぶん通ったものです。現在は大人1300円、学生1100円でした。終点は高田馬場駅。駅前のビッグボックスが古びていたのが新鮮? でした。

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 本当は新宿の中古カメラ屋さんの群れを見て回る予定でしたが、すっかり疲れてしまい、この後は振り出しの秋葉・カメラのキタムラへ戻りました。


猫町
萩原朔太郎詩集初版本翻刻版
「無限」創刊十周年記念出版
昭和四十三年二月一日発行 限定一〇〇〇部
著者 萩原朔太郎
発行者 慶光院芙沙子
発行所 政治公論社「無限」編集部
(住所、電話番号等、省略)
定価 二〇〇〇円
制作 求龍堂

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1921~45/大正10年~昭和20年/時代の証言 作家の近代
木版画家 川上澄生の前期
鹿沼市立川上澄生美術館
p46

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【関連リンク】
『猫町_萩原朔太郎詩集初版本翻刻版』について