路上探偵事務所 林丈二 毎日新聞社 1990年11月25日 印刷 1990年12月10日 発行 |
初出 1988.5~1990.4 「毎日グラフ」連載
赤瀬川原平氏や藤森照信氏の師匠格ともいえる林氏の本。
p45「回転ラウンジ愛好会」折原祐里子氏
・柏そごう スカイラウンジ(千葉)
・松戸ビルヂング ブルースカイラウンジ(千葉)
・ホテル・ニューオータニ本館(東京)
・横浜スカイビル
・船橋ららぽーと ラ・ロンド(千葉)
・飛鳥山スカイラウンジ(東京・北区)
・東京交通会館
・大宮そごう スカイレストラン(埼玉)
すべて写真も掲載されています。
p85 籠目紋
五芒星と六芒星について
p103 狛犬
やっぱり、やっていました。狛犬の研究。
p124 路上博物館
街を歩いていると本来の使命を終えた家庭用品が第二の人生を送っているのに、時々でくわすことがある。
一番良く出会うのが"火鉢"だろう。特に東京の下町に多い。かつては暖房器具の主役だったが、最近は庭先や玄関先で"植木鉢"や"金魚鉢"になっている。
"火鉢"以外にも、"七輪""土瓶""電気釜""アルミ鍋"なども"植木鉢"になることが多い。中には、いかにも窓際族といった感じで淋し気に見えるも のもあるが、もう今ではどこに行っても使っていないような珍しいものがあったりして、思わず立ち止まって観賞したりすることもある。さながら「路上博物 館」である。
途中略
おそらく下町の、玄関先に火鉢が顔を出しているようなお宅も、一木家と同じように家の中は「博物館」的になっているにちがいない。しかし、こうした"生 活を共にしてきた物"に、愛着を持つ世代の人達がいなくなると、一時代前の良き味がしみついた"物"達もいっしょになくなってしまうのかもしれない。
最近は「路上博物館」を楽しみつつも、そんなことが気になっている。
現実は、確実に心配のとおりとなっています。
p181 靴の泥おとし
「ブリュッセルの招き猫」にも現地調査の結果が掲載されていました。こちらは泥落としのカタログを入手したことから始まっています。19世紀中頃フランス製。なんともはや。
そこから今度は日本の泥落としへと話題は展開していきます。
靴洗栓の周辺
東京駅北口にある旧国鉄本社
(昭和13年築)の前にある靴洗栓
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